外壁修理はDIYしない4つの理由と失敗しないための5つの判断基準について

外壁修理

外壁修理はDIYしない方がいい4つの理由

私はDIYが好きで、これまで屋根や外壁の修理と塗装を含め、あらゆるDIYに挑戦してきました。その私の経験から、外壁修理をDIYするかどうかについて言うと、次の4つの理由からやらない方がいいと思います。

外壁の修理には危険を伴う作業が多い。

外壁の修理の場合、足場が必要になります。しっかりした足場がないところでの作業は転落の事故の原因となり、とても危険です。

塗装の仕上がりが悪いと物件の見栄えが悪くなり、資産価値が低下する。

当然ながら、DIYよりもプロに頼んだ方が仕上がりがずっときれいです。

塗装では特に大切な工程として下地(塗装する前の塗装面の準備)の作りがありますが、その他にも、塗料の選定、その塗料にあった施工方法に至るまでたくさんのノウハウがあります。

塗装の下準備が悪いために仕上がりが悪くなると、塗装の機能面に問題が生じるだけではなく、物件の見栄えが悪くなりますので、物件の資産価値が低下してしまいます。

この場合の資産価値の低下は、仮に何かの事情で物件を売却する場合に百万円単位で売却額が容易に変わってきます。

あなた一人が作業するとなると、ものすごく長い期間が必要となる。

プロに依頼した場合、およそ2週間で完了する戸建ての外壁塗装ですが、DIYで一人で作業するとなると、本業をやりながら、空いた時間に作業することになりますから、数ヶ月から半年くらいの時間が必要になります。その間にも劣化した外壁から侵入した雨水が家の構造物を腐らせているかもしれません。

体力的にかなりキツい。

DIYする場合はハシゴや脚立で足場を確保することがほとんどだと思います。

ビケと言われる家をぐるりと囲むようなしっかりとした足場を用意する人はまれだと思います。

ハシゴで作業する場合についてお話ししますと、

ハシゴでの作業は、横に移動することができませんから、一箇所塗装するたびに一度地面に降りて、ハシゴを別の場所に掛け替えて作業する場所にアクセスします。

人の手が届く範囲はおよそ2m弱です。

建て坪30坪の家の場合、真四角の家と仮定すると、一辺10mです。

外壁をぐるりと塗装するとすると、少なくとも10割る2=5回のハシゴの移動が必要です。

家の4辺を作業するとなると、5x4=20回の昇降を必要とします。

通常の塗装作業では、準備(養生)、下地作り、下塗り、中塗り、上塗りという工程がありますから、登り降りするだけでも大変です。

普段、肉体労働をしていない人だと体への負担の大きさに驚くと思います。

私の場合、DIYで1階部分の屋根の再塗装を部分的に施工してから3週間経った今でも、ひざ、手のひらや指の関節の痛みが残っています。

このようにDIYの場合には、足場の問題、施工技術、体力的な問題の他、材料の過不足や余った塗料の後始末などが問題になります。

さらに、DIYで塗装をしたことがある人はわかると思いますが、施工中に塗料は思ったよりも飛散しますので、きちんとマスキングや養生をしていない場合、隣家へ塗料が飛散して車に塗料がかかってしまった場合など、損害賠償を請求されるリスクもあります。

何でもかんでもDIYするのはリスクの上昇と費用対効果の低下につながりますので、プロに任せることも考慮すべきです。

一度の入力作業で複数社に無料で見積もりが依頼できるサイトのリンクを下記に貼っておきますので、一度検討されてみるといいと思います。

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外壁修理に失敗しないための5つの判断基準

判断

続いて、今すぐに外壁修理をやるべきなのか、やらないべきかの判断をできる5つの基準についてお話しします。

給与はなかなか上がらないのに、社会保険料や税金は年々増加する世の中ですから、どこの家計も苦しいと思いますので、少しでも支出を抑えたいですよね。

そのためには必要最小限のメンテナンス費用に抑える方法を知っていることが重要です。

ここではそろそろ外壁のメンテナンスをどうしようかと悩んでいらっしゃる方に有益な情報を記載しています。

具体的にはご自宅の外壁を10年以上メンテナンスしていないという方は是非この記事を読み進んでください。

外壁修理をいまやるべきなのか、まだ2、3年は大丈夫なのかどうかの判断ができるようになります。

このブログは現役の不動産投資家が投資家目線で出来るだけ支出を避け、コストをかけずに物件を維持管理する方法や低コストで住宅の本来の機能を長持ちさせるためのノウハウを公開しています。

結論から言いますと、失敗しない外壁修理の判断基準は下記の通りです。

これらに当てはまる場合は、即刻修理の計画を立てることをオススメします。

  1. 外壁のメンテナンスを10年以上していない
  2. チョーキング現象が見られる
  3. シーリング(コーキング)にヒビが見られる。
  4. 壁材にヒビが入っている。0.5mm以上は即刻修理を検討。
  5. 塗装の剥がれ

さて、現在、自宅の外壁にヒビが入っていたり、コケが生えているという方はいませんか?

壁のヒビやコケは見栄えが悪いばかりではなく、機能的にも問題が生じている可能性があります。見た目以上に深刻な問題かもしれません。

それでは、今すぐに修理をすべきかどうかの判断基準について、詳しく見ていきたいと思います。

まずは外壁の状態を確認してみましょう。

検査

外壁のメンテナンスを10年以上していない

塗料のメーカーが発表している寿命は大体10年から15年ですので、新築、中古での購入を問わず、住み始めてから10年以上何もメンテナンスをしていないのであれば、外壁をチェックして見ましょう。

塗料の耐用年数は10年前後、製品によっては20年をうたっているものもありますが、10年を経過していたら、経年劣化により機能の低下が考えられますので、外壁のメンテナンスを計画します。

チョーキング現象が見られる

チョーキング現象とは外壁を触ったときに、白くチョークの粉がついたようになることを指します。

これは、塗料の中の樹脂が紫外線によって壊されて、顔料が剥き出しになった状態です。

塗料の経年劣化が進んでしまっているため、既に防水性能や撥水性能の低下が見られます。

ペットボトルの水をご自宅の外壁にかけてみてください。水を弾かずに染み込むようであれば明らかに塗装の性能が劣化しています。

チョーキングの他に、カビやコケが外壁についている場合にも、同様な機能の低下が見られます。早期のメンテナンス計画を立てましょう。

シーリング(コーキング)にヒビが見られる

もしくは、最後に補修してから10年以上経過している場合です。

シーリングの寿命は数年、長いものでも10年程度と言われています。

メーカーの仕様書には明確に「5年もちます。」とか、「10年もちます。」とは書いていません。シーリングの寿命は使用する環境に左右されるので、メーカー側もはっきりとしたことが言えないのだということです。

現実の問題として、目視や指で触ってみて検査するしかないようです。

目視ではヒビが入っていないかを確認します。

指で触れる場合はシーリング材がカチカチに硬化していないかを確認してください。ゴムのような弾力があれば問題ありません。

シーリング材は壁材の伸び縮みを吸収する働きもあるので、カチカチに硬化していると、その機能を果たせなくなっています。

シーリング材が固まっていると、サイディングなどの外壁材が温度変化によって伸縮したときに接着面が追従できないので、雨水が壁の内側に侵入する原因になります。

壁の内側には柱や断熱材がありますので、これらの部材に水がかかるとカビの発生や腐食の原因になります。

柱などの家を支えている部材が腐食すれば、最悪の場合、家が傾きます。

シーリング材の寿命は数年であるのに対して、塗料の寿命は10年前後、長いものだと20年と言われています。

これらの寿命の差が家主を悩ませるところですね。

私としては、足場が必要のない範囲でDIYにてコーキングを補修しつつ、前回塗装してから10年以上経過したら、外壁塗装とコーキングの同時メンテナンスを考えます。

壁材にヒビが入っている。0.5mm以上は即刻修理を検討。

Photo by Mick Haupt on Unsplash

浅く幅0.5mm未満のヒビの場合、モルタルの乾燥によって出来たヒビと考えられます。

化粧用のモルタルだけがひび割れたのであれば、構造上は問題がないので、心配要りません。

モルタルは水とセメントを混ぜ合わせて作りますが、施工から時間が経って中の水分が抜けるとひび割れが生じます。

水分が完全に抜けるとヒビの進行は止まります。

しかし、寒冷地などは注意が必要です。

寒い日にヒビに入った水が凍って体積が増えることにより、徐々にヒビを広げてしまうからです。最悪の場合、コンクリートが爆裂します。

ヒビを見つけたら、小さなものでも放置せず、その都度小まめに補修したほうがいいです。

小さなヒビならホームセンターで購入できる補修材が便利です。DIYで十分対応できます。

その一方で、

0.5mm以上の幅のヒビが見られた場合は深さも確認してください。

浅い場合は、DIYでモルタルを詰めれば大丈夫です。

シーリング材でもヒビは埋まりますが、ヒビ割れの進行を食い止める力はありませんから、モルタルで埋めた後に塗装するのがより良い方法です。

ちなみに、シーリングは手軽に補修できて、コスパも良いのですが、種類が色々あってよくわからない。という方も多いと思いますので、改めて別の記事で解説したいと思います。

ヒビの深さが数センチになる場合は専門業者による補修が必要です。

特に横に走るヒビは気をつけてください。重大な不具合が生じている可能性があります。これは、こちらの記事で物件の購入時にも注意すべきチェックポイントとしてお話ししています。

大きなヒビの原因としては、建物の構造自体に不具合が発生している可能性、地盤沈下の可能性などが考えられます。どちらも多額の修理費用がかかりますが、放っておいても直りませんので、対策を急いでください。

塗装の剥がれ

塗装が部分的に剥がれている場合、特別な足場が必要ないような場所であれば、ホームセンターで似たような色の屋外用塗料を調達して部分的に補修して、次の大規模な修繕の機会までやり過ごすことを考えます。

塗装の剥がれが家全体に及んでいる場合は、全体的な塗り替えを検討します。

コンクリートや壁材が露出した状態のまま放っておくことは、家の寿命を短くします。

結局コスパが悪い外壁修理のDIY

JPY
コスパ悪い

これまで見てきていただいた通り、リスクと費用対効果を考えると、DIYでの外壁の修理はあまりコスパのいい選択肢ではありません。屋根や外壁の修理や塗装はプロに任せた方が賢明です。自分の時間も身体もタダではありません。

とはいえ、家の外壁の修理には多額の費用がかかるのは仕方がないと結論づけてしまっては、せっかくここまで読んでいただいた読者の方に申し訳ないですので、次の項目では、リフォーム業者に頼んだ場合でも費用を押さえる方法についてご紹介します。

修理の支出を下げる方法

ここでは高額になりがちな外壁修理ですが、少しでも費用を下げるために下記のアイディアをシェアします。

  • リフォーム会社は複数者に見積もりを依頼して比較検討する。費用を抑える基本です。必ず相見積もりをとりましょう。
  • 自治体の補助金を活用する
  • 火災保険が適用できないか確認する
  • 家の長期メンテナンス計画を立てて、計画的に実施する
リフォーム比較プロで見積もり比較

自治体の補助金は、制度の有無、補助金を出す件数、補助金額などが自治体や年度毎に異なることがありますので、各自治体に問い合わせてみてください。私も自宅を塗装した時には補助金を7万円もらえました。ラッキーでした。知らなければ、もらえないお金でした。

7万円もあれば、4人家族の1ヶ月間分の食費になりますね。

みなさんはご自宅に火災保険を必ずかけていると思いますが、工事の内容によっては保険金が出る可能性があります。最近では相談に乗ってくれる団体もありますので、相談してみるのも良いと思います。この下にリンクを貼っておきますね。

火災・地震保険申請サポートの家調

また、家の長期メンテナンス計画を立てて計画的に実施するというのは、仮に屋根と外壁、コーキングのメンテナンスを同時の行えば、足場を設置する20万円前後のお金を節約することにつながります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。本来、私はDIY大好き人間ですから、自分で出来る限りの多くのことに挑戦してきました。

外壁修理も例外ではなくやってみたかったので、色々と調べて実行しました。

そして実際にDIYしてみた結果、外壁修理に関しては、やはりプロに頼んだ方がいいというのが私の結論です。

塗料やシーリングはプロ仕様の製品があります。

ホームセンターで入手するのが難しい製品や、使用時の特別なノウハウが必要だったりします。プロ仕様の製品が一般消費者用の製品と性能の差があり、プロ仕様の方が性能面で優れていることはよく見られることですね。

さらに、普段から力仕事をしていない人が、DIYで外壁修理のような大掛かりな作業をしようとすると、無理をすることでケガや事故のリスクが増加します。あなたが怪我をしてしまったら、ご家族は心配しますし、DIYを楽しむどころか本業の仕事や普段の生活にも支障をきたします。

現在は便利なサイトがあって、一度の入力で複数のリフォーム業者への見積もり依頼が可能です。見積もりは無料なので、気軽に相談してみるのが吉です。

私もお世話になっていますが、見積もり内容でわからないところは質問すれば、とても丁寧に回答してもらえましたし、しつこい営業はありませんでした。

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それではみなさん無理をせず、これからも楽しいDIYをできる範囲で楽しんでいきましょうね!

それでは、また。

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