階段にクッションフロアを貼るDIY手法を解説

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築古戸建てを購入しました。

物件自体は全体的に気に入っていたのですが、リビングと階段はカーペットで覆われていていました。

カーペットには、ホコリが内部に入り込んで、掃除してもきれいにならず困っていました。

カーペットは前の住人の髪の毛やホコリなどが内側に残って、不潔な気がして、どうしても好きになれません。

そこで、思い切って、リフォームすることにしました。築古であることと、人から借りた家ではないので、結構大胆なリフォームが可能です。

どんなリフォームの方法があるのだろうかと、リフォーム会社に問い合わてみたり、インターネットでリフォーム例を探しているうちに、階段にクッションフロアを貼ることができることが分かりました。

インターネットで見た写真はツートンカラーの階段に仕上がっていました。

踏み面(ふみづら)に明るい茶色のクッションフロア、蹴上げ(けあげ)に白のクロスを貼っていました。

ここで、踏み面(ふみづら)とは、足を乗せる段の上面部分です。住宅の場合は、15センチ以上の有効幅が必要と建築基準法で決まっています。

蹴上げ(けあげ)とは、階段の1段分の高さのことをこう呼びます。住宅の場合は、23センチ以下と規定されています。

さらに、後で出てくる段鼻(だんばな)とは、段板(踏み板)の先端部分のこと。大工さんは単に「はな」と呼ぶこともあります。

動画も作ってみたので、ご参考になればと思います。

下地を準備する

古いカーペットをはぎとります。

カーペットの接着剤はとても硬く、スクレーパーを使って剥ぎ取るのですが、めちゃくちゃ大変でした。

大きな面積を剥ぎ取ろうとすると、古いカーペットが途中でちぎれて、繊維が階段に残ってしまいます。

また、大きな面積をはぎとろうとすると、蹴上げの部分は薄いベニア板で出来ているので、ベニア板の薄い層がはがれてしまいます。

対策としては、幅3cmくらいにカッターで切った後にスクレーパーで少しずつ剥ぎ取ることにしました。

カーペットを剥ぎ取る作業に6時間以上かかりました。

後から知ったのですが、カーペット剥がしには便利な道具があるようです。これらがあったら、あんなに苦労しなくても済んだのに・・・。下にリンクを貼っておきます。

手作業で使用するタイプです。

電動ドリルに装着して使用するタイプです。

踏み板や蹴上げに残った接着剤やカーペットの繊維をスクレーパーで剥ぎ取ります。<ーーーコレが一番大変!!

取り切れなかった接着剤やカーペットの繊維は100番のサンドペーパーでガシガシ削ります。

100番でも取れなかったときは60番のサンドペーパーを使いました。

次に、蹴上げのベニア板が接着剤にくっついてはがれ、汚くなった表面にはクロスの下地作り用のパテを盛って、凸凹をなくします。

階段の壁面を白のペンキで塗って、下準備完了です。

階段の下準備完了


寸法を計測する

階段の寸法をできるだけ正確に測ります。

踏み板(ふみいた)(踏み面の板)の大きさ、段鼻回りの寸法、蹴上げの寸法を計測します。

ここで、築古物件の場合、階段の1段1段で寸法が結構違うことに驚くことと思います。

一見、整然と同じ寸法で出来ているように見える階段でも、10mmくらいは違ったりします。


クッションフロアをカット

用意したクッションフロアをカットします。

測定した寸法をもとにクッションフロアをカットします。

先にも書きましたが、階段は1段1段寸法が微妙に異なります。

必要枚数を同じサイズで一気に切ってしまうのは隙間が生じる原因になる可能性があるので、おすすめしません。

面倒ですが、1枚ずつカットしたら実際に貼る場所に仮置して寸法を調整します。

どの場所に貼る材料なのか、忘れてしまわないように、何段目の材料か番号をメモしておきましょう。

クッションフロアをカットして貼り付ける作業に必要な工具一式のセットがネット通販で売っていましたので、リンクを貼り付けておきますね。


接着剤を塗る

接着剤を使うときの3つのポイント

1.オープンタイムを十分に取る

2.厚塗りしない

3.あわてない

接着剤は2種類使います。

踏み面にはクッションフロア用の接着剤をつかいます。段鼻には速乾ボンドを使います。

段鼻の箇所は厚みのあるクッションフロアを巻き込む必要があるので、強力な接着力のある速乾ボンドを使います。

速乾ボンドを塗る範囲は踏み板の端から5cmくらいの範囲と段鼻の部分に塗ります。写真の黄色い部分が速乾ボンドです。また、速乾ボンドはクッションフロア側だけではなく、階段の板側にも塗る必要があります。

速乾ボンド コニシG10Z

クッションフロア用接着剤 セメダイン クッションフロア用CL-7N LX-122

オープンタイムを取る

クッションフロア用の接着剤と速乾ボンドのオープンタイムは異なります。ここで、オープンタイプとは、接着剤を塗った後、材料を貼り付けるまでの時間をいいます。

一般にクッションフロア用の接着剤のほうがオープンタイムを長く取りますので、材料に接着剤を塗るときにはクッションフロア用の接着剤から先に塗ります。

どちらの接着剤も厚塗りにならないように注意してください。薄く均一に塗るのがベストです。

たくさん塗っても、乾くまでに時間がかかって、作業効率が落ちてしまうだけです。

接着剤の適正なオープンタイムは夏季、冬季など、気温や湿度によって調整が必要です。

筆者の経験からすると、速乾ボンドのオープンタイムは取扱説明書に書いてあるものよりも多めにとったほうが仕上がりが綺麗です。

速乾ボンドのオープンタイムの終わりには、接着剤は見た目、ほとんど完全に乾燥しているように見えます。触っても、手にくっつきません。このような状態になってから、材料を貼り付ける場所にセットします。

しっかりとオープンタイムを取ると、接着力が段違いに大きくなりますから、接着剤の扱いが苦手な人は是非試してみてください!


クッションフロアを貼り付ける

オープンタイムをしっかりと取ったら、クッションフロアを貼り付けます。

段鼻の処理

段鼻の部分を回り込ませるときには、接着剤のオープンタイムを特にしっかりと取ってください。

クッションフロアを90度に折り曲げるときは、一気に折り曲げないようにしましょう。

少しずつ、少しずつ折り曲げていきます。上記の動画が参考になると思います。

とにかく、あせらず、徐々に徐々に折り曲げたほうが、仕上がりが綺麗です。

リフォーム業者に頼んだときの費用は?

リフォーム会社の見積もりでは、カーペットを剥ぎ取る作業に2万4千円、新しいクッションフロア(以下、CF)貼りが4万円、段鼻の塗装3万1千円でした。合計9.5万円です。

材料代だけだったら、一万円くらいで十分ですが、プロの工賃はそれなりに高いですね。まあ、貧乏大家は自分で頑張るしかないですね。

それでは、詳細に見ていきます。

クッションフロアを剥ぎ取るために、6時間かかったので、2万4千円÷6時間とすると、時給で言うと4千円くらいの仕事だったと思います。

この作業は、サラリーマンの私の時間給が3千円くらいなので、DIYでやる意味はあったと思います。

一方、新しいクッションフロアを貼り付ける作業は下地の調整を含めると、4日程度(8時間X4日=32時間)でした。時給3千円だとすると、9万6千円となります。

古いカーペット剥ぎ取りから新しいクッションフロアを貼り付ける作業完了まで、自分の時間単価を考えると、合計12万5千円(材料代含む)でした。

総合的に判断すると、階段のリフォームはリフォーム業者に頼んだほうがコスパはいいです。きっと仕上がりもきれいなことでしょうね。

ただ、今回の作業を経験することによって、多くのノウハウが蓄積できたし、リフォーム業者の見積もりが高いのか?安いのか?という判断の材料が出来て、いい勉強になりました。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

それでは、また。

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