DIYで屋根塗装をするときの安全対策を完璧にするために大切な5つのこと

DIY屋根の修理

さて、暖かくなって、ご自宅をDIYしようと張り切っている方もいらっしゃると思いますので、

今回は著者がDIYを通じて経験した屋根塗装の安全対策を完璧にするために大切な情報を共有したいと思います。

結論から言いますと、下記の通りです。

  1. 天気のいい季節を選ぶ
  2. 早朝や夜間に作業しない
  3. 必要なものを準備する
  4. 安全第一とし、無理な工程を組まない
  5. 体調管理

ちなみに、

屋根の塗装は外壁の塗装と同時に行われることが多いですね。読者の中には見積もりを取った経験がある方もいらっしゃると思います。または、実際に施工された方もいらっしゃると思います。

屋根と外壁を同時に塗装する理由は塗装する対象が高いところでは5mを超えるところもあり、労働安全衛生法で言われる高所作業となるので、安全対策として足場を用意する必要があるためです。

高所作業とは、労働基準法では次のように定義されています。

労働安全衛生法令では、墜落による労働者の危険を防止する措置として、高さ2メートル以上の箇所で作業を行う場合には、 作業床を設け、その作業床の端や開口部等には囲い、手すり、覆い等を設けて墜落自体を防止することが原則。

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000142646.pdf

ということで、作業床(前述の足場)を原則として、設置しなければなりません。

ただし、絶対に足場が必要か?というと、そうでもなく、次のようにも定められています。

2 事業者は、前項の規定により作業床を設けることが困難なときは、防網を張り、労働者に安全帯を使 用させる等墜落による労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000142646.pdf

もし、施工業者がOKすれば、足場を組まないで作業してくれることもあるかもしれませんね。

その時は、脚立や梯子を使って、安全帯を使用して作業することになると思います。

ここで、安全帯とは命綱です。

しかしながら、DIYの場合、脚立やハシゴでの作業は、私はおすすめしません。

著者は実際にハシゴと脚立で作業したわけですが、

めちゃくちゃ大変でした!

その理由は次の通りです。

横への移動ができないので、ハシゴや脚立に登って手が届く範囲でしか作業ができません。

何度も何度も登り下りをしなければならず、ハシゴの昇降だけですっかり疲れてしまいました。それでも、私は自分に何度も「お金を節約するんだ!」と言い聞かせて、作業を続けました。

作業が終わることにはヒザが悲鳴をあげていました。ヒザに痛みのある人や持病がある人にはホントにおすすめできません。

まさに、気合いと根性で作業を終えました。

ちなみに、戸建の屋根、外壁塗装用の足場の相場は家の大きさや地域によっても異なりますが、およそ20万円前後となります。

一方で、屋根と外壁塗装を同時に行った戸建の場合、外注での相場は100万円から150万円になります。

建坪30坪、2階建ての戸建の場合、屋根の面積はだいたい120から150mくらいになると思います。

すると、塗料の種類にもよりますが、一般的に使われるシリコン塗料なら8万円くらいあれば塗料は準備できます。

こう考えると、DIYの場合でも足場を自分で発注するというやり方も視野に入ってくるのではないでしょうか。

さて、次にDIYで屋根塗装をする場合の大切な安全面について、考えていきたいと思います。

天気のいい季節を選ぶ

Photo by Jack Price-Burns on Unsplash

天気の悪い、つまり、雨や雪、雷、風の強い日などに作業するのが危険なことは想像しやすいと思います。

瓦は雨に濡れると、とにかく滑りますから、本当に気をつけてください。

早朝や夜間に作業しない

これは、朝露や夜露で塗装面が濡れていることがあるからです。

これはもう、雨上がりと同じくらい滑りますから、危険です。

早朝には作業ができないことを考慮して、無理のない工程を計画しましょう。

また、塗装の仕上がりの面で言っても、おすすめできません。

朝露で濡れている塗装面に塗料を塗っても、綺麗に塗ることはできません。なぜなら、朝露の水分が部分的に塗料に混ざり、塗料の濃度に村ができてしまいますから、仕上がりは絶対にムラになってしまいます。

したがって、作業ができるのは朝、太陽が上ってからしばらく時間が経ってからになります。おおよそ朝9時ごろから作業の開始になります。

雨が降った場合、朝露と同じく塗装面が濡れている可能性があります。また、足場となる箇所も濡れていてとても危険です。

必要なものを準備する

  • 足場、ハシゴや脚立もあると便利だが、基本的に業者に頼んだほうがいい。次回は私も絶対に依頼しようと思います。
  • 鳶職用の靴 ホームセンターで2500円くらい
  • 下塗り塗料
  • 上塗り塗料
  • ローラー、塗装用バケツ、継ぎ足し棒、マスキングテープ、マスカー、はしご、安全帯、命綱、皮スキ、ワイヤブラシなど

塗料の種類によっても値段が異なってくるようですが、塗料の耐用年数は10年から20年とスパンが長いので年間にすると、数千円くらいの差にしかなりません。現在の主流はシリコン塗料ですが、より耐候性に優れたフッ素塗料もあります。

塗装の作業については、また別の機会にアップします。

安全第一とし、無理な工程を組まない

安全第一とし、無理な工程を組まない
Photo by STIL on Unsplash

DIYをされる方は普段は別の仕事を持っていることと思います。

とにかく、ケガをしないように、安全第一として施工しましょう。

人間は疲れると注意力が落ちます。特に今回は屋根の塗装なので、危険度がマックスです。

安全に作業するためには、無理な工程にならないようにしなければなりません。

ちなみに、私の場合、100m2を塗るのに要した時間は2.5日間くらいでした。下塗り1回と上塗り2回に要した時間です。

これは、下地の処理を含めていません。

下地処理は屋根の状態によって、大きく異なってくるので、一概には言えませんから、まずは屋根の状態を確認して下地処理の工数を見積もる必要があります。

塗料の種類にもよりますが、塗装の乾燥時間は夏では2時間程度を見ていれば良いと思います。

体調管理

体調管理
Photo by Patrick Malleret on Unsplash

体調管理もしっかりとしましょう。

危険な場所での作業になりますから、体調不良の場合は思い切って休んでください。

たった、150万円のお金のためにあなたの大切な体と人生を危険にさらしてはいけませんね。

また、体力もかなり消耗しますから、体力に自信がない人は工期を長く取って、十分に休養をとりながら作業をすることをおすすめします。

間違っても、二日酔いで作業に当たらないようにしてくださいね。<ーーこれは私だけですね・・・。

まとめ

屋根記事まとめ
Photo by Jack Price-Burns on Unsplash

普段、本職を持っているDIYerの方達は安全面には特に気を配って作業していきましょう!

私は高いところが苦手なので、すっごく時間がかかってしまいましたから、高い場所が平気な人は私よりも作業時間が短くなるかもしれません。

しかしながら、安全に対する備えはしっかりと行って、作業を行ってください。

作業が完了した時の達成感はそのほかのDIYとは違ったレベルになるはずです。

大切なポイントを一言で言えば、天気の良い日に、無理をせず、安全に作業を進めてみてください。

そして、もしも、作業の途中で、疲れが溜まってきて、やっぱりDIYは無理だ!という判断をすることも重要です。無理をしてケガをするようなことがあってはいけません。

チャレンジしたということは素晴らしいことですし、一方でDIYを途中で断念することも素晴らしい英断だと思います。

作業を中断した時のことを考えて、一度プロに頼んだ時の見積もりも取っておいても良いかもしれませんね。

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