赤水が出た水道管を硬質塩ビ管に変更するはめになったつづきです。
さて、前回、錆びた鋳鉄製のエルボをSUS(ステンレス製)のエルボに変更しようとした所、経年劣化で腐食が進み、もろくなっていたエルボはボキッ!という音とともに砕けてしまいました。
あ~あ、本当にやっちゃいましたね・・・。
時間は金曜日の午後6時を回ったところ、週末の夜でした。
この水道管が壊れたままだとトイレにも行けません。
リフォームを開始して、もう、かれこれ、1ヶ月以上も朝6時に起床して夜は23時に作業終了という生活をしていたので、疲労からだろうか、頭が働かず、エルボが折れてしまったという現実を受け入れることがしばらく出来ませんでした。
エルボを割ってしまったのは夜の6時過ぎ、ホームセンターは後2時間で閉店してしまう。
でも、2時間の間で対策を考えて、材料を買いに行くには時間が足りない。諦めて、腰を据えて対策を考えるしかありません。
翌日の朝までに対策を立てて、明日朝一番で材料の買い出しにホームセンターに行くことにしました。
ホームセンターには片道30分間チャリをこいで行かなければならず、体力的にも結構きつい。
しかし、この水道管が壊れたままだと、トイレを使うことも手を洗うことも出来ない。最優先で復旧しなくてはなりません。
対策を考える
考えられる対策は次の通り、
対策案1.エルボをなんとか取り外して、エルボだけSUSに交換する
ただ、この鋼管のまま、一部のエルボだけ交換して、前回壊した壁を塞いでしまうと、他のエルボは同じように錆びていて、再びサビ水の出る原因になるかもしれません。
対策案2.硬質塩ビ管に交換する
しかし、結構な部品と手間が必要になり、また新しい道具(パイプカッター)を用意しなくてはならない。もう、なんでも屋状態で、DIYする度にどんどん工具が増えていきます。
交換するのは、おそらく、メインの配管から洗面台下の止め弁までの間になりそう。
さて、どうするかな?!
これから先、10年以上は壁を壊して水道管を修理することなどしないだろうし、やりたくもない。
となると、他の場所のエルボが10年以上の使用に耐えられるだろうか?
いや、難しいだろうなぁ。
水道局のリストに乗っている業者は協力してくれないし・・・、
ええい!もう、こうなったら、自分で硬質塩ビ管に鋼管だ!!!
著者は電気工事士なので、塩ビ管の細工も電線の保護管として使用するために扱ったことはある。
しかし、水圧に耐えられるように施工できるかは分からない。初めての経験だった。
本来ならば、有資格者が行わなければならない作業です。しかし、何度も書きましたが、どこの水道工事会社に問い合わせても取り合ってくれないのしかたありません。
緊急を要する内容なので、もう、やるしかないです。
水道工事の勉強
先ずは硬質塩ビ管の施工や接着剤の使い方についてネットで勉強するところから始まった。夜23時頃、そして、昔仕事で描いた配管図を15年ぶりくらいに描いて、部品の数や寸法を拾っていった。
勉強してわかったこと。
硬質塩ビ管の施工でのポイントは、
1.面取り、
2.接着剤の塗布の仕方、
3.接合のときの思い切りの良さ、
の3つになる。
1.面取りについての注意点は、カットしたパイプを面取りをしていないと、継ぎ手の中の接着剤を削ぎ落としてしまって、接着不良になる。
2.接着剤を塗布するときの注意点については、接着剤を塗りすぎてしまうと、逆に接着不良になる。薄く、均一に塗るのが良いらしい。
3.接着剤はパイプと継ぎ手に差し込んだらすぐに固まってしまうので、勢いよく、目標の深さまで挿入しなければならない。また、継ぎ手にはテーパーが付いているので、接着剤がぬるぬるして挿入したパイプを押し戻してくるから、目標深さまで差し込んだら5秒から10秒保持していなくてはならない。それに加えて、他のパイプとの取り合いもあるので、方向がずれてはいけない。
施工する場所によっては複雑な配管のレイアウトになるので、結構な技術が必要になる。
夜遅くまで、硬質塩ビ管のことを勉強し、さらにレイアウトの図面を描いた。
でも、まだ、水道のメイン配管がどんな状況になっているのかがわからない・・・。
1.いくらの呼び径の配管?
2.どんな継ぎ手でそのメイン配管に接続?
3.どこに接続?T継ぎ手をどこに配置する?
などの問題があります。問題は山積み、さあ、つぎは敷地内に埋まった水道管を掘り起こして、現状を把握しなくては!今夜は眠れないなぁ。やれやれ。
つづく