赤水が出た!!!!その3

室内の配管は寸法、レイアウトがわかった。さて、今度は床下から屋外の敷地内の配管を確認しなければならない。

金曜日から土曜日に日付が変わる夜中の12時を回った頃、その作業を始めた。

先ず床下の水道配管を確認、水道管は鋼鉄製で家の外まで伸びている。

鋼鉄製の水道管は約2m。

次に、敷地内の水道メーターの2次側にかぶさっている土を掘り起こす。

きっちり、35cm掘って水道管を埋めてある。きちんとした業者が施工した様子だ。業者によっては規定通り掘り起こさず、20cmくらいで水道管を埋めている会社もあるらしい。

浅いところに配管すると、冬季に寒さに負けて水道管が破裂する可能性がある。

その一方で、きっちり埋められているので、掘り返すのはなかなか大変だった。

しかも、園芸用のスコップしか土を掘り返すものがなかった。大きな石はバールでつついて退けた。

水道配管の全貌が見えた頃には夜が明けていた。疲れていたが、まだまだ仕事は山積みだ。休むわけにはいかない。

水道配管、ガス給湯器からの温水配管およびガス配管が出てきた。それぞれの配管が場所を取り合っていて、結構込み入っている。こんなに複雑なものをうまく塩ビ管に交換できるだろうか、少しだけ不安がよぎる。

細かい土を掘り起こして、しかし、もう、やるしか無いんだ!!!と腹をくくって、配管のレイアウトを書き写し、寸法を測る。

よし、寸法を測ったので後は既存の鋼管を撤去して、水道管を塩ビ管で作り直すぞ!!

徹夜で土を掘り返して、寸法を測って、図面を描いて、部品の数を数えて買い出しの準備をした頃には夕方になっていた。

片道30分かけて自転車でホームセンターまで急いで行って必要な工具と材料を買い揃えた。材料を買ったついでにホームセンターの近くのマクドナルドで簡単な夕食を済ませる。そういえば、昨日の夜から何も食べていなかったな。。。

疲労と睡眠不足で、ほとんど、頭が働かないので、手順をノートに書いて確認する。本当にたったこれだけの手順が頭の中だけでは整理できないくらいに疲れていた。でも、作業をやるしか無い!頼れる人は誰もいない。自分がやらないと、この仕事は終わらない!

さて、既存の水道管を撤去しよう。時刻はもう、土曜日の夜になってしまった。

床下の水道管は約2mの長さ、鋼鉄製だから、ちょっと重たい。土を掘り返して、周囲の配管との縁を切って、引っこ抜くつもり。

よし、周囲の配管を切って、長さ2mの鋼管だけにした。とりあえず、1mx2本くらいの長さに切ってみる。

なかなか切れない。あとから分かったが、かなり肉厚の鋼管が埋まっていた。おそらくこれはSch80の配管だろう。しかも、鋼管の中は腐食対策として樹脂でコーティングされている特別なものだった。(途中まで切ってみて、その肉厚さを確認して、すっごく後悔した。。。)

床下の土の上にうつ伏せに寝そべって、金ノコでギーコ、ギーコと切っていく。

手足がつりそうになる。首も痛い。体制が悪いので力が入らない。作業する場所が狭く、ノコを引くだけのストロークをうまく確保できない。

鋼管を1本切るのに文字通り、気が遠くなる時間がかかった。

本当に気が遠くなり、2月中旬の朝5時頃、気温4度の中、キッチンの床下で、土にまみれ、水道管を切りながら、寝てしまっていた。時間にしてどれくらいだろうか。おそらく、5分か10分くらいだと思うが、自分の体が限界に近いことに気がついた。そうか、これが俺の限界か・・・、でも、未だ仕事が残っている!

俺がやらないと、誰もやってはくれない!!

その思いだけで、とにかく鋼管を切り終えた。1mが2本になった鋼管の片方を取り除き、さて、もう片方を持ち上げようとしたとき、また、問題が・・・、

あれれ???全然動かないぞ!なにかに引っかかっているのか?

残りの方は家の内側の壁から外へ伸びる配管だ。配管は基礎(コンクリート)に穴が開けられて外に通されている。配管の周りのコンクリートを手持ちの一番硬い工具であるポンチ(ドリルを使うときに中心の印をつける硬い工具)を使って、削っていった。このとき、タガネは持っていなかったし、もうそんなにたくさんの工具を買い揃える余裕も時間も無かった。

暗くてよくみえない中、そうとう削ったが、未だ動かない。キッチン側(家の内側)へ引き込もうとしても、びくともしない。そこで、金槌で家の外側へ叩き出すことにした。

一旦、床下から這い出して、金槌を取ってくる。一人でやっているので、いちいち何をするにも自分でやるから時間がかかる。

金槌を持って、また床下に潜り、狙いを定めて、

おりゃっ!

と出来る限り勢いをつけて金槌をふると、

キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!

すごい音がしたが、なんだ!?

まったく動かないじゃないか!本当にびくともしない。いったいどうなっているんだ???????

仕方なく、床下から這い出し、少し明るくなってきた家の外側に回って、様子を確認することとした。

キッチン床下での作業の様子。手前の鋼管はガス配管。奥に見えるのは温水用の銅管

つづく

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です