赤水が出た!!!!その4

キーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

といえの中から金槌で叩いた配管はびくともせず、未だそこに居続けている。

今度は外側からポンチで基礎のコンクリートを削る。

朝の6時頃、キンキンと音を立てながら、コンクリートを削る。ちょっと、近所迷惑かなぁ。と思いながら、でも私には時間がない。かまわずに削り続けた。

夜が明けて、明るくなって、コンクリートの穴の奥に光が届くようになると、私を奈落のそこに突き落とすような光景を見た。

なんと!配管の途中にT継ぎ手があって、T継ぎ手の中心位置は壁のちょうど真ん中に位置している。

ということは、この水の供給配管は、T継ぎ手で分岐されて別の場所へも水を供給している可能性がある!

位置的に考えて、キッチンの横には洗面所と浴室があるので、可能性が高いのは浴室への給水だ。

鋼管はすでに1mの長さに切ってしまった。15Aでネジを切った端は存在しない。となると、浴室への給水配管を私は壊してしまったことになる。

浴室はタイル貼りになっているので、給水配管を施工し直すのはとても、とーーーっても、大変な作業だ。

2晩寝ないで作業して、その結果がコレか!!!朝の6時にも関わらず、大声で叫んでしまった。(ご近所さん、ごめんなさい。)

しばらく、思考停止してしまったが、立ち止まっている場合ではない!とにかく、浴室を除く給水配管を復旧しなくては、トイレを使うことも、手を洗うことも出来ない。

鋼管はT継ぎ手の部分が引っかかって、引き抜くことは不可能なので、そのまま埋めることにした。新しく配置する塩ビ管を通す穴が狭いので、基礎に空いた穴を広げて、通すことにした。

再びポンチでちまちまと穴を広げていった。ポンチでも少しずつなら、硬いコンクリートを削れることがわかった。

ようやく配管をつなぎこみ終えた朝10時過ぎに、たまたま、クロスの張替えを頼んだ業者の人が見積もりを持って訪ねてきたので、給水配管工事の見積もりもお願いした。

とりあえず、ぶった切った配管は塩ビ管に置き換えて、施工が完了した。

いよいよ、水圧をかける。元栓を開いて、しばらくはくるくると勢いよくメーターが回る。これは、トイレのタンクへ水を貯めるためだ。そして、しばらくすると、メーターの回転がゆっくりとした動きになり、止まった!!!

よし!!!水漏れはない!!!!その後、半日以上はドキドキしていたが、普通に使用しても問題ないことを確認することが出来た。

さて、問題の浴室の水はどうなったのかと言うと、なぜか、普通に水が出てきた。お湯も問題ない。それじゃあ、あのT継ぎ手はなんだったんだろう???

疑問は残るが、とりあえず、リフォーム業者への給水配管の復旧をお願いする見積もりはキャンセルする電話をした。

とりあえず、この日は作業を早めに切り上げて、早めの夕食を摂って寝ることにした。浴室の給水配管を壊していなかったのは本当に幸運だった!ついてたなぁ。

<追記>

今回使用した水道管の種類は耐衝撃性能が高いHIVP管を用いた。VP管に比べて若干高価だが、給湯に使われるようなHTVP管ほど高価ではない。

よって機械的性質が高いHIVP管を採用した。

接着剤にはもちろんHIVP管用のものを購入した。ちなみに、HIVP管用の接着剤はVP管にも使用することが出来る。

それから、あると良かったものは、面取りのためのリーマーだ。管の内外側の面取りが大変だった。何本もパイプをカットしては面取りするので、HIVP管は機械的性能が高い分、削るのも大変。作業時間や効率を考えると、2,3千円を投資する価値は十分にあると思った。




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