こんにちは。
今回は住宅を格安で入手できる可能性についてご紹介したいと思います。
格安で購入する方法と言っても、半値八掛けで値切る方法とか、人を騙して入手するとか言うものではありません。
法律を知っているかどうかの問題です。
さて、実際の例を挙げて見ていきたいと思います。
今日取り上げる物件は、競売物件の土地です。
事件番号 令和01年(ケ)第140号 管轄裁判所 神戸地方裁判所本庁
です。
なんと、この物件は土地が競売に掛かっています。
そして、その土地の上にはとても立派な戸建てが建っています。
その戸建てはこちら、
ね!すごく、立派な素敵で豪華なお家じゃないですか!?
外壁もとても綺麗です。
こんな家が格安でで手に入るとか、なんか怪しいな・・・
って、思われると思います。でも、そんな方法があるんです!!
「そんなこと言っても、やっぱりなんかあるんじゃないの?」
って、思われるかもしれませんが、心配入りません。
3点セットの確認
さて、この土地の価値を競売物件に付いている3点セットで確認してみましょう。
この土地は375万円で売りに出されていますが・・・
なんと、
不動産鑑定士の見積もりではこの土地は900万円オーバーの価値があるとされているのです!!
販売価格が375万円で、土地の評価額が925万円ってことは、約4割の値段で売りに出ています。これって、めちゃめちゃ、安いですよね!
さらに、この「目的外建物」もタダで手に入るとしたら・・・、めちゃめちゃ買いなんじゃないでしょうか!
もしかしたら、
「そりゃ、買いたいけど、ちょっと不安・・・」
「もしかして、何か事件があったとか、人が変死したとかしてるんじゃないの?」
って、思われるかもしれませんが、これらも3点セットをチェックすると、わかります。
なぜ、こんな価値のある物件が格安で競売物件になっているかというと、
どうやら建設会社が発注した人から譲り受けたものらしいのです。
さらに3点セットを読んでいくと、
発注した人は代金が払えなかったために、一度も住むこともなく手放さなくてはならなくなってしまった。
つまり、誰も住んでいない新古って感じです。
だから、お化けは出ませんよ^^
法定地上権
誰かが住んでいて、その建物は競売に掛からず、土地だけが競売に掛かった場合、その建物には法定地上権が発生します。
法定地上権が発生すると、土地の持ち主はその建物をどうすることもできなくなります。壊すこともできないし、住んでいる人を追い出すこともできません。
法律によって現在住んでいる人の生活を保護する強い権利が発生するのです。
どうにかお願いして、その建物に住んでいる人に地代を払ってもらうしか、その土地から得る利益はないことになります。
法定地上権の場合の土地の所有者は立場的にはとても弱い立場になります。というのも、土地を貸したときの相場というのが、その土地の固定資産税の2倍くらいが相場だからです。
自分の土地なのにそれくらいのお金しか稼げないというのはとても悲しいですね・・・。
このように、買った土地に法定地上権が設定されてしまうと、せっかく何百万円も払って購入した土地なんですが、資産として運用益を得ることがとても難しくなります。
しかし、現在、この会社の人(今の所有者)は住んでいるわけではありません。
競売にかけられた時点で所有はしていますが、住んでいるわけではないのです。ここが大きな違いです。
つまり、法定地上権が発生する確率は限りなくゼロに近く、そのために、3点セットにも何も書いていません。(法定地上権が発生する場合には3点セットの物件明細書に記載があります。)
ということは・・・
この土地を落札した人は、この建てられて、誰も住んでいない築2年の新築と呼んでもいいくらいの家をタダで手に入れられる可能性があります。
それは、この土地の占有権限が「使用借権」となっているからです。
使用借権とは、タダで使っています。
という意味の法律用語です。
賃貸契約をして、土地を使用している場合、借りている人は法律での保護の対照になりますが、
タダで使っている人は法律では守ってもらえません。なので、使用借権の物件は占有者に明け渡しを要求できることになります。
その一方で、
施工した会社からしたら、施工代金の回収もできないで、仕方なく所有権を持った家屋です。
その会社は材料費も人件費も掛けて完成した家屋です。
そんな物件を横取りするようなこと、私には出来ない。という人もいるでしょう。
そりゃそうです。
ですから、メンタルの強い人でないと扱えない物件でもあります。
しかしながら、何を守りたいのかが明確な人には格安で土地を手に入れて、戸建てを手に入れる絶好のチャンスとなっている競売物件であることは確かです。
競売物件といって、難しそうと思うかもしれませんが、同市の新築戸建は3000万円以上しますから、入札を検討するのに十分な物件ではないでしょうか。
まとめ
今回は競売物件の中でもレアなケースで、よりお得に住宅を取得する知識を共有しました。
もし、こんな築浅物件が数百万円で購入できたら、利回りは30%以上狙えるのは確実ですね!
またこれからも有益な情報をアップしていきたいと思いますので、今度もよろしくお願いします。
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