屋根の塗装費用はいくら?塗料の種類による価格と性能を比較してみる

Photo by todd kent on Unsplash

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一生に一度の家を購入したとしても、メンテナンスしないでそのまま長く使い続けられるわけではありませんね。

屋根や外壁のメンテナンスは美観を保つことで物件の価値を維持(リセールバリューの維持)したり、それらの機能も維持したりするために避けては通れない重要なイベントです。

逆に言えば、メンテナンスされていない屋根は物件価値が下がります。安心して長く住み続けるためにも定期的なメンテナンスは必要です。

「メンテナンスが必要とはわかってはいるものの、なんだかよくわからない。」「何をどうすればいいの?」という人も多いかと思います。

この記事を最後まで読むことで、屋根の塗装を考えた時に気になる下記のような問題を解決できますので、参考にしていただけると嬉しいです。

  • いったいいくらかかるんだろう?
  • 何年ごとにメンテナンスを行えばいいのか?またはみんなは何年毎に行っているのか?
  • 塗料の耐久性は何年?
  • どんな塗料があって、何を選べばいいんだろう?
  • 施工業者に見積もりを出したいけど、どうすればいいのかわからない。
  • 見積もり内容は自分の要求にあっているのか?
  • 施工業者の見積もりはぼったくりじゃないか?

といろんな問題が頭の中を駆け巡ります。

また、屋根や外壁のメンテナンスをDIYでやるという人もいるかもしれませんが、私は経験上お勧めしていません。詳しくはこちらの記事もご覧ください。

<関連記事> 外壁修理はDIYしない方がいい4つの理由と失敗しないための5つの判断基準について

それぞれ、順を追って説明したいと思います。

いったいいくらかかるんだろう?

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地域により差がありますが、屋根の塗装だけだと40万円から80万円くらいが相場です。

ちなみに、屋根と外壁塗装を同時に施工した場合の相場は、100万円から150万円くらいです。

地方では安く済むことがあるようですが、使われている塗料の種類や何回塗りなど、見積書を見て判断する必要があります。

見積もりに書いていない内容雨や、不明な点があれば、施工業者に質問してみるのがいいと思います。

たった、1本のメールで数十万円のコストを抑えることが可能になります。

ここでは、電話よりもメールをおすすめします。電話では証拠が残らないので、後でもめる可能性が否定できません。

筆者の場合は、塗装代金に「下地処理込」と記載していたので、「下地処理」とはどんなことをしますか?と質問しました。

すると、見積もりをしてくれた会社の担当者は、下記のような詳細な情報を提供してくれました。

「高圧洗浄後、サンダー及び手ケレンにて浮いた塗膜を全て除去いたします。その後下地の調整にカチオンセメントを塗布いたします。そうすることによって新規に下地を作り上塗りの密着を良くし長期に渡り劣化を防ぎます。上記作業内容を含んだお見積り金額になっておりますのでよろしくお願い致します。
また、作業中の風景など写真データで送り致します。」

と、こんな風に丁寧に作業内容を教えてくれる良心的な施工業者もいます。特に、私が施工に立ち会えないことを考慮して、作業風景を写真データで送ってくれるとのこと、信頼がぐっと深まりますね。

ちなみに、このメールは即日即答でした。こういう態度も大事だと思います。

その時の見積もりは下記の一括見積もりサイトから手続きして入手しました。次の2点が良かったので、おすすめです。

  • きちんと対応してくれる業者が登録されている。
  • 一度営業電話を受けましたが、しつこい営業はありません。

一度の入力で複数社の見積もりが届いて比較検討することができますので、便利ですよ。


何年ごとにメンテナンスするのか?塗料の耐久性は何年?

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現在主流のシリコン塗料の場合、きちんと施工されると12年~14年の間問題ないとされています。

塗装のプロに言わせると、塗料の性能よりも、メーカーの推奨する施工をきちんと行っていることが塗装の耐久性には影響が大きいとされています。

施工業者は地元で長年の信頼のある業者を見つけたいものですね。

下の写真は私が所有する物件の屋根ですが、現在ひどいことになっています。

屋根がボロボロでかわいそうな物件
ボロボロでかわいそうな屋根

前オーナーは地元ではなく、遠くの業者に屋根の塗装をお願いしたそうです。近い将来塗装をし直します。

現在、屋根の塗料ははがれ、とても見苦しい状態になっています。前オーナーは施工業者にクレームを入れようと、電話しましたが、電話は通じなかったそうです。やっぱり、大切な家なのできちんとした業者に施工してもらいたいものです。


どんな塗料があって、何を選べばいいんだろう?

現在の塗料の主流はシリコン塗料です。

一方で、耐久性がシリコン塗料よりも優れるフッ素塗料も普及を始めています。

シリコン塗料は耐用年数が12年から14年、フッ素塗料は15年から20年と言われています。

実際、著者の受け取った見積もりにも、両方の金額が載っていました。これをもとに1年あたりのコストを計算すると、次のようになります。

シリコン塗料;5.42万円/年

フッ素塗料;5.67万円/年

となりました。年間2,500円の違いです。

これを高いと見るか安いと見るかは、個人の判断によるところだと思います。

仮に、今後20年は物件使い続けるつもりであれば、フッ素塗料が選択肢として有力です。

既に何十年も使用している家屋とか、10年後に建て替える予定なのであれば、シリコン塗料で十分と言えます。

施工業者に見積もりを出したいけど、どうすればいいのかわからない。

繰り返しになりますが、複数社から見積もりを取って比較検討することが、最も重要です。

まずは、一度の入力作業で複数社から見積もりがとれるサイトを利用してみるのがいいと思います。一応、リンクを貼っておきますね。

私の経験上、しつこい営業はありませんでしたから、ご安心ください。

登録すると一、二回、担当の人から確認の電話があると思います。普通に見積もりの条件の確認をする電話と、その後どうですか?というくらいの内容でした。

施工業者の見積もり内容は自分の要求にあっているのか?

施工業者によっては見積内容がバラバラです。

屋根だけの塗装費用を見積もっている業者もあれば、家全体の塗装費用を見積もっている場合があります。

一見、見積り金額を見ただけでは判断できないので、見積書の内容を読み込む必要があります。

そのような手間を掛けたくないと思う人は見積もりの条件を統一するため、予め見積もり依頼書を用意して、同一条件で見積もってもらえるように一手間かけることも必要になってきます。


施工業者の見積もりはぼったくりじゃないか?

ここでも見積書を読み解く作業が必要になってきます。

例えば、

塗料の種類によって、養生(乾燥)の時間は異なってきます。

養生の時間と施工の時間を考慮して、どれくらいの工期が必要なのかを考慮し、人工(何人がその工事に従事するか)を割り出して、人件費を計算することが可能です。屋根の塗装に必要な工事の期間はおよそ2週間くらいです。(時期により変動します)

さらに、塗料の原材料費がわかれば、その見積もりが高いのか?妥当なのか?安いのか?判断できると思います。

ちなみに、筆者の約30坪の物件の場合、屋根の面積120mに対して、必要な塗料の値段は次のようになります。フッ素塗料はやはり高いです。

シリコン塗料下塗り;2万円

シリコン塗料上塗り;2.8万円

シリコン塗料の場合の合計;約4.8万円

フッ素塗料下塗り;0.8万円

フッ素塗料上塗り;7万円

フッ素塗料の場合の合計;7.8万円

また、フッ素塗料には「三フッ化フッ素樹脂」と「四フッ化フッ素樹脂」の種類があります。「四フッ化フッ素樹脂」の方が紫外線に強い塗料になります。

残念ながら、両方のフッ素塗料を製造しているメーカでは「うちの塗料は「四フッ化フッ素樹脂」ですよ!」と言って、宣伝していません。

まとめ

家根の状態

今回、シリコン塗料とフッ素塗料のコストと性能を比較してみました。

フッ素塗料はシリコン塗料に比べて値段は高いですが、耐久性能は高いと言えそうです。

フッ素塗料を使って施工してくれる業者は現在のところ限られていて、今後、フッ素塗料を扱う業者が増えると値段も下がってくるのではないかと思われます。

屋根の塗装は特に業者の腕によって、同じ塗料を使ってもどれだけの年数性能を維持できるかは変わってきます。

面倒に思うかもしれませんが、大切な家を長くいい状態に保つためには、施工の際は複数の業者に見積もりを依頼して、見積もり内容を詳細に質問する事が重要になってきます。

無知だと思われると、ぼったくられる可能性があるので、我々、消費者は知識武装して身を守っていきましょう。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

それでは、また

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